ボルゾイのミスカラー
 
たぶん、私たちの多くが把握しているボルゾイのカラーについてのスタンダードは「どんな色でも配色でも可」というものでしょう。ところが、FCIではミスカラーが定められていたことを初めて知った2003年の夏でした。そこには、以下のように定められていました(FCIボルゾイスタンダードより引用)。
COLOUR : All colour combinations, apart from any combination including blue, brown (chocolate) and any derivatives of these colours.

つまり、「ブルーとブラウン(チョコレート)はいかん」ということらしいのです。
それはなぜか? まず、単純にFCIにメールを出して質問したところ、「FCIのボルゾイのスタンダードはロシアが持っているものだから、Russian Kynological Federation なるところに聞いてくれ」といわれました。
そこで素直にRKFに聞いてみたら、「チョコレートもブルーも、遺伝子が弱い場合にあらわれるから」と、簡潔な回答をいただきました。


ここまでで納得できる内容なのですが、某ぴ〜♪さんは変なこだわりを見せて調べ始め、以下の推測にたどりつきました。あくまでもまだ確認ができていない(永遠にできない気もします)研究途中の課題なので、お読みになる方はご注意を。

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まず、犬の色の遺伝子の中には、dilute loci(locus) という作用のグループがあって、これは主に黒の色素に対して、色を薄めるという影響を与えます。
この影響を受けると、外見では被毛、皮膚、目などの色素に出るらしいです。もし黒の色素がこのdilute lociのうちの1つのB series(日本語に訳すと「ブラウン配列」?) 対立遺伝子はBとb)の影響を受けると、レバーやチョコレートといった色になるそうです。
つまり、被毛だけでなく、ボルゾイのスタンダードで×とされている赤鼻が出てきて目立っちゃうんで、AKCやCKC、TKCではわざわざ記述する必要もないくらい、この遺伝子を持った犬の作出は×ってことなのではないかしら。


Bと同じように、D seriesは黒をブルーに、レッドやイエローをシルバーにするっていう作用があるようなのだけど、実際はD系統の希釈が起きても、希釈された色素はさほど目立たないので、この遺伝子状態のボルゾイは多くみられるんだとか。
でも、被毛以外の色素が抜けない場合もあるようで、その場合の理由として、目や鼻の色を濃くする遺伝子が、別に存在しているんじゃないかという説もあるそうな。


ただ、ネズミ色一般では、他にも退色の作用があるグループのG lociっていうのもあって、これはいわゆる白髪みたいな加齢による色の変化と同様に、若い犬の被毛の色変化にも作用することがあるそうです。説明では特に弱い遺伝子っていうイメージの説明はありませんでした。だから、ネズミ色一般を頭ごなしにダメっていうわけじゃなくて、むしろ「Dの影響を受けた色をブルーって呼ぶ」っていうような順番で、ブルーはダメってことなのではないかと推測してみたりしてます。


次にいわゆるアルビノのC seriesもあるのだけど、これは非常に対立遺伝子の数が多かったです。Cの配列があっても、対立遺伝子の組み合わせによっては、フルカラーが出てきたり(ほとんどの犬がこれになる)、体は白くて目鼻真っ黒パターンもあるようです。
これはチョコレートとブルーには、関係ない雰囲気でした。


ちなみに、B seriesの作用の例としては、ファラオ、イビザン、ワイマラナー等があげられていて、Gではスコティッシュディアハウンド、Cではサモエド等があるそうです。犬種のカラーとして固定されていたら、遺伝子の弱さのあらわれって扱いにならないようです〜。
参考サイト:
http://bowlingsite.mcf.com/