ボルゾイの由来
 
ボルゾイはロシア語で「俊敏」を意味します。
ボルゾイという犬名が固定したのは、1936年とされており、それまではロシアン・ウルフ・ハウンドと呼ばれていました。

ロシアにおいてはサイト(視覚)ハウンドの一般名称となっており、タズィ、タイガン、サウス・ラシャ・ステップ・ハウンド、ホータイなどを含めて、全てボルゾイに分類されていたようです。

下記はロシア内外を問わず、資料をあたった中で「ボルゾイ」という名称が使われている犬種名をリストにしたものです。中には重複しているものもあるかもしれませんし、外見の特徴や年代等、資料の中でもはっきりとわかっていないものもありました。
   
  • ペルシアンボルゾイ
    サルーキのことか?
  • アラビアンボルゾイ
    アフリカのスーダンボルゾイの別名か?
  • Taiganボルゾイ
    資料が発行された時点では現存とのこと。アフガン・ハウンドによく似たキルギスを中心にウズベキスタンやカザフスタンの土着犬。
  • タズィ
    アフガン・ハウンド、Turkomenianボルゾイの別名という説があるが、中央アジアに多く見られるサルーキに似た犬もこう呼ばれている。
  • Crimeanボルゾイ
    サルーキに似ており、大部分が黒い。
  • コーカサス/マウンテンボルゾイ
    (資料なし)
  • Khivaボルゾイ
    地形的な面から考えると、とてもよくサルーキに似ていたと推測される。
  • Kirghizボルゾイ
    現存しており、20世紀発行のロバートレイトン著『犬の本』によると南方のタズィと同じ特徴として、飾り毛のある四肢、シルク状の毛の生えた垂れ耳、美しい飾り毛の尾、そして尾の先端ではKirghizのスタンダードでは、自然に歩く時も完璧な輪を描いている。四肢は肘と膝のあたりはより多くの飾り毛がある。これらのグレイハウンドの体重はさまざまだが、通常は60〜90ポンドで、平均は70ポンドとなる。通常被毛は多目で荒く生えている。大きく骨の太い犬は通常は狼狩りに使われ、小さめの犬はウサギはキツネ等に使われる。Kirghizハウンドは必ずホワイト、または薄いクリーム、そしてあらゆる柄は減点となると特徴が書かれているが、少々後の記録ではパーティカラーの絵が登場している。
  • Moldavianボルゾイ
    短毛であったのではないかと推測される。
  • Chartボルゾイ
    スタンダードは任意の高さとなっており、メスで68.5〜76センチ、オスで71〜81センチである。頭は力強く、斜めになっていて長い。頭蓋骨のてっぺんは平たく、ストップはほとんどない。小さなこぶのような鼻が望ましい、耳は目と同じ高さについていて、興奮したら完全に立てるか、前方にやや曲がってもよい。欠点はぎょろ目と背中に巻き上がった尾。毛は短い。
  • Chortajボルゾイ
    ロシアの短毛ボルゾイ。ステップボルゾイか?   
  • Brudastoyボルゾイ
    長毛。
  • Psowayaボルゾイ
    長毛で、ほぼ今日ショーリングで見られるボルゾイ。小さく高い位置についたよく動く耳と、まっすぐのしっぽ、アーモンド型の目の形。以前は違う形をしていたが、19世紀にCrimeanボルゾイと混ざっていて、混ざっているものをChristopsovoy、混ざっていないものをGustopsovoyと呼んでいた。のちにこの2種が混じることでPsowayaの外見に変更が加わりロシアンPsowayaボルゾイと呼ばれる。
参考資料:
  • The Borzoi
    Dr. Desiree Scott著 T. F. H. Publications, Inc., 刊
  • Observations on Borzoi
    John F.Thomas著 The Riverside Press刊
  • ワン 2001.10号
    ペットライフ社刊